やっと、オペラの話を。

オペラを鑑賞しました。
テレビで観るのと、生は段違いですね。
テレビだとちょっと退屈なときがあるんだけど、生だと、あっという間に時間がすぎる！
そして、生の歌は心に直に響きます。
鳥肌が何回もたちました。

演目は「ベアトリスとベネディクト」
あまり上演されない珍しいオペラだと思います。

シェイクスピアの「から騒ぎ」を原作に書かれた作品で
いわゆる対照的な２組のカップルが登場する恋愛ものなのですが
単純な男女のゲームが繰り広げられるのです。
ラブラブなカップルと、お互い捻くれたカップルの、すったもんだのストーリー。
時代が変わっても、人間の本質的なものは普遍的で不変的。

シェイクスピアは、そういう人間模様を描かせるとほんと天才。
人間の儚さ、愚かさ、脆さ、奥深さ、恨み、辛み、滑稽さ、面白さなどなどが、明らかにうまく描かれている。

シェイクスピアの演劇も好きで、むかし東京グローブ座によく行きました。
以前は、海外から招いた劇団のシェイクスピア公演を中心に、質の高い演劇を提供していたんだけど、赤字が続いて閉鎖。。

その後、ジャニーズ事務所傘下の運営に変わってから、ジャニーズ中心の演目になり、、まったく興味がなくなってしまいました。
（ジャニーズファンの方、すみません。。）

ロンドンのグローブ座を真似た円形の劇場で、とってもよかったんだよなぁー。
客席と舞台が近くて、演劇者の熱が直に伝わってくる。

パナソニックグルーブ座ともいっていたから、きっとパナソニックが立ち上げ当初は一役買っているんではなかろうか。
その当時、いい文化貢献をしていたのだ。

あれれ、オペラの話から、シェイクスピアで、グローブ座の昔話になってしまった。

オペラの話に戻すと、

オペラって敷居が高いイメージがあると思うんだけど
（ない？私は、最初は敷居が高かったですー。言葉も歌もよくわからないしね）
機会があれば、ぜひ一度生で鑑賞してみて。
意外と楽しめるし、感動すると思うんだぁ

歌声やオーケストラの音楽的な感動はもちろん、絵画的な感動、演劇的な演出や感情豊かな表現の感動など、幅広い芸術鑑賞の宝みたいな感じなのです。

その酔いしれた後の一枚です。