2015年4月18日土曜日

エンプティチェア

そうそう、アンバーの治療のときに
どうしたらいいのかわからなくなったときがあった。

入院させたほうがいいのか、このまま通院だけでやっていくのか、とか。
入院した後の経過を見ながら、今後の治療方針をどうするのか決める、とか。

どうしたら一番アンバーにとっていいのか、わからなくなった。
もちろん、治療費はかかるが、精一杯のことはしたかった。
治る見込みがあることはやりたかったし、諦めたくなかった。
だけど、病院での治療はアンバーには負担になるだけかもしれない。


動物は、病気を良くするためだから仕方ないなんて頭で理解しないから
自分がずっと病院にいて点滴を受けたりするなんて嫌だろうし、ストレスしかない。
それが、病状を悪くするかもしれない。
点滴することで良くなったり、良くならなかったり、、アンバーの病状は一進一退。

悩んだ時に、ふとゲシュタルトのエンプティチェアをやればいいんだと思った。

ゲシュタルトセラピーには、エンプティチェアというテクニックがあり
トレーニングを受けたり、ワークを受けた人であれば、一人でもできるのです。
(NLPだと知覚の位置というワークに応用されています)


そうだよ、なんで今まで気がつかなかったのか。

一人静かに集中できる環境を整え、目の前にアンバーの椅子を置いて、聞いてみた。

「アンバー、病院での治療なんだけど、大丈夫?アンバーはどうしたい?」

アンバーの椅子に座ってみたら、からだが重くて、息が苦しくなってきた。
あー、アンバーはこんなに苦しんだな。病気で辛い状態なんだと体感した。
そして、目の前に座っている私に対して、こんな言葉が出てきた。

「僕は大丈夫だよ。病院は嫌だけれど、どうであっても、いいと思うことを納得いくまでやったらいいよ。僕は大丈夫」

自分の席に戻る。
「アンバー、、、ありがとう」

そういう性格の猫だった。
そう、アンバーはやんちゃ坊主だけど、ほんとに気持ちのよい優しい子だ。

「アンバー、ほんとにありがとう。アンバーが私のところにきてくれて、ほんとに幸せだよ。病気、辛いね。一緒にがんばろうね」

それから、迷いがなくなった。
アンバーを感じながら、アンバーにとっていいと思うことを選んでやった。
点滴を打つか、打たないか、治療方針をどうするのか、何だったら食べるのか、、など。

入院するより、一緒に眠って、からだに手を当てていると元気になる。
昔からいう「手当て」だ。
理論上では、血液点滴をしたほうがからだにとっては栄養がとれるが、
こころの栄養はもっと大切なんだと痛感した。


アンバーがいなくなって12日か。
いなくなって、さみしいよ。
会いたいなぁ。

まー、そんなさみしさを感じることも大切ね。

0 件のコメント: