2015年7月30日木曜日

手間暇を楽しむこころ

その人は、いつも手間暇をかけたお料理でもてなす。

鰹節を削り、出汁をとり、お味噌汁をつくる。
お米を釜戸で炊く。
サラダもお惣菜も手作りし、既成のものに頼らず、自分なりの味付けをしている。
豆腐を焼いて、焼き豆腐にしている。
鶏肉の皮目を焼いてパリッとさせてから、鍋にする。
ケーキも自身で焼き、カレーもオリジナルなもの。



その人が会社を退職して、宿を初めて7年。
年に何度も足を運ぶお客さんがいらっしゃる。
そんな宿になるまでに、いろいろご苦労もあったと思うけれど
楽しんで、日々を過ごしている。
自分がおもしろいと思う感覚を大切に、手間暇を楽しんでいる。

手間暇をかけた丁寧なお料理は、ほんとうにおいしい。
からだも心も満足する。

料理の技術がお料理をおいしくするのではなく、
手間暇をかけるこころのゆとりが美味しくさせるんだと思う。

自分の生活の中でも、この手間暇を楽しむことを見習いたい。
単純なことをどれだけおもしろく楽しむかで、日常は限りなく変化していく。
手間暇を楽しむこころのゆとりが、日々を豊かにさせていく。


岐阜県美濃市に行く機会のあるかたは、ぜひ一度この宿で
ゆったりとした時間の流れとともに、人生の原点に帰る体験をしてみるのはいかがでしょうか?

陽がほら 古民家宿

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